この記事のポイント
妊娠6ヶ月のママ・パパの声

お腹がかなり出てきて、胃の圧迫感と息切れに悩んでいます。

腰が痛いと妻が言うようになったので、立ち仕事は率先してやるようにしています。

病院で体重が増えすぎだと注意されました。むくみもあるので、味の濃いものやお菓子は極力控えています。
この時期の赤ちゃんについて
妊娠6ヶ月の赤ちゃんは、おおよそ身長30cm、体重700gと、メロン1個分くらいの重さがあります。
お顔のまつ毛、まゆ毛、まぶたが完成し、顔立ちがはっきりとしてきます。
内臓やその他の臓器も完成間近で、特に聴力が発達してきます。
ママやパパの喋り声は赤ちゃんに聞こえているので、お腹の赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてくださいね。
ママの様子
6ヶ月になると、ほとんどの人が胎動を感じるようになり、よりママになる実感がわきます。
ママのお腹はさらに前に出てくるため、姿勢が崩れたり、骨盤や足腰に負担がかかりやすくなります。
骨盤ベルトで腰痛を予防したり、骨盤ケアの運動などを行うようにしましょう。
お腹が大きくなると、ちょっとしたことでバランスを崩し、転けてしまったり、ふらついたりしやすくなります。
階段や段差の昇り降りは手すりにつかまってゆっくり移動したり、高いところに昇って作業することは避けましょう。
万が一、ふらつきや転倒などによってお腹をぶつけてしまったり、打ってしまった時にはかかりつけ医に相談をしてください。
また、お腹が硬くカチカチに張る時には、無理をせず横に寝転んで休んでください。
パパへ
赤ちゃんが男の子か女の子か、性別が分かる時期です。どんな名前にしようか、どんなベビー服を買うかなど、より具体的に考えられるので、楽しみですね。
仕事の都合がつくようであれば、ぜひ奥さまと一緒に妊婦健診に行ってみましょう。
既に上のお子さんがいらっしゃるようであれば、お父さん一人で子供と一緒に過ごす練習を始めてください。
子供の食事・着替え・お風呂・寝かしつけ・保育園の準備・送り迎えなど、一通りのお世話ができれば、出産後にママはとても助かります。
妊娠6ヶ月のチェックポイント
気を付けること
腰痛や骨盤痛を予防する姿勢
お腹が大きくなると、腰を反った姿勢になりがち。
立ち仕事や家事の時には片足をステップ台に乗せて、腰が反らないようにするといいでしょう。
お腹の張り
お腹の張りは、赤ちゃんの成長に伴って起こる不規則な子宮の収縮によるものと、規則的に起こる陣痛につながる子宮の収縮によるものがあります。
前者はほとんどの場合、休めばおさまる安全な子宮の収縮であることが多いので、家で様子を見ていいでしょう。
後者の規則的な収縮は、陣痛につながる危険なお腹の張りの可能性があり、1時間に2〜3回以上張る、またはずっと張っていておさまらない場合には、早産の危険があり注意が必要です。
運転中のシートベルト
妊娠中にシートベルトを着用すると苦しい、お腹を圧迫したり、締め付けるから心配、という方は多いのではないでしょうか。
道路交通法施行令では、妊娠中のシートベルト着用に関して、健康保持上適当でない者は、やむを得ない理由として着用義務が免除されています。
「健康保持上適当でない者」に該当するのは、腹痛や出血がひどい、陣痛が始まった時などの緊急時のみです。
そのため、緊急時以外にシートベルト非着用で運転をすると違反対象となりますので、妊娠中も基本的には着用するべきです。
妊婦のシートベルト着用率は98.8%と高めな一方、10人に2〜3人(23.5%)の妊婦が正しく着用できていないというデータが存在しています。(1)
シートベルトを着用していない時と同様、ママにもお腹の赤ちゃんにも危険なため、正しいシートベルトの着用方法を確認しましょう。
マタニティ用のシートベルトグッズも販売されていますので、シートベルト着用に不安のある方は活用してください。
運動について
お腹が大きくなるにつれて、腰痛や骨盤痛を訴える妊婦さんの数は増加します。
腰痛や骨盤痛の予防や軽減には、継続的な運動が効果的だという研究結果が多数あり、その効果は産後の体力回復までいい影響を及ぼします。
米国産婦人科学会などによると、妊娠中は週150分の有酸素運動と、週2回の筋力トレーニングが推奨されています。
まずは、調子のいい時にウォーキングやヨガなどの軽めの運動から始めてみるといいでしょう。
こんな時は病院に!受診の目安
お腹の張り
少し休んで張りが治まるようであれば特に心配はありませんが、1時間に2〜3回以上お腹が張るような場合は、かかりつけ医の産婦人科に受診することをおすすめします。
お腹を打った
うっかりお腹にスマホを落としてしまった、家事の最中にお腹をぶつけてしまったなど、お腹に衝撃を与えてしまった時には不安になりますよね。
お腹の赤ちゃんは、羊水というお水の中にいます。羊水は、胎児を衝撃から守るクッションのような役割をしています。
そのため、よほど強い衝撃でなければお腹の赤ちゃんに影響があることは、ほとんどの場合考えにくいです。
ただ、お腹の張りやお腹の強い痛み、出血などがあったり、胎動がなくなっているような場合、普段と違う症状があるような場合には、一度かかりつけの産婦人科に相談をしてみるといいでしょう。