この記事のポイント
妊娠7ヶ月のママ・パパの声

お腹が張りやすいので、そんな時は家でゆっくり過ごすようにしています。主人も無理しないようにと言ってくれているので、ありがたいです。

胎動が日に日に強くなってきて、赤ちゃんが成長しているんだなと嬉しくなります。

デスクワークをしていますが、1日仕事を終えるとものすごい疲労感とお腹の張りがあります。
この時期の赤ちゃんについて
この頃の赤ちゃんは、身長38cm、体重1200グラムと、キャベツ 1個分くらいの重さまで成長します。
羊水の量がさらに増えて、赤ちゃんの動きがより活発になります。
ママのお腹の中でクルクル体勢を変えてみたり、手をグッパして握ったり開いたりしています。
羊水を飲んでおしっこをしたり、指しゃぶり、しゃっくり、あくびもできるようになっています。
ママの様子
大きくなった子宮が他の臓器を圧迫して、様々な症状が出てきます。
例えば、胃を圧迫することで胃のむかつきや食欲不振になったり、足の付け根の血管を圧迫して足のむくみや立ちくらみに悩む人もいます。
お腹が出てくることで、腰を反った姿勢になりやすくなっています。腰が反らないよう普段から姿勢に気を付けて、腰痛や恥骨痛を予防しましょう。
また、上のお子さんの世話や家事、立ち仕事が避けられない妊婦さんはストレスからお腹が張りやすく、切迫早産になりやすい時期です。
こまめに座って休むなどして、無理のないように過ごしてください。
食生活では、塩分や調味料を控えめにして、体重が増えすぎないようにコントロールしましょう。
血圧が高めの人は、妊娠高血圧症候群に気を付けましょう。
パパへ
お腹の赤ちゃんに、どんどん話しかけてあげてください。
ママやパパの声、外の音が赤ちゃんに聞こえているので、声掛けに反応して動いてくれるかもしれません。
育児休業取得や、出産予定日前後のスケジュールについて、話し合っておくといいでしょう。
陣痛が来た時には誰が病院へ付き添うのか、上のお子さんは誰かに預けるのか、産後は里帰りせずに夫婦二人で協力して育児をするのかなど、ある程度決めておくことで焦らずに対処できます。
育児休暇取得を希望する場合、職場へ早めに伝えておきましょう。
出産前後の家族と過ごす時間は、ママやパパにとって貴重な時間ですし、きっと忘れられない体験になります。
妊娠7ヶ月のチェックポイント
入院の準備を始めましょう。
プレママ教室に参加して、出産に向けて準備をしましょう。
以下の症状がある場合、切迫早産の可能性があります。病院に受診しましょう。
気を付けること
切迫早産の兆候に注意
この時期のお腹の張りや出血は切迫早産の兆候の可能性があり、注意が必要です。
いつもと違った症状がみられる時やお腹が頻繁に張る時には、パパに家事や育児などを手伝ってもらい、休める時間をつくりましょう。
足のむくみ
妊娠中は足の付け根の血管が圧迫されたり、ホルモンの影響で血管の働きが悪くなり、足がむくみやすくなります。
むくみがひどい場合、足の血管が浮き出る静脈瘤になることがあります。
長時間同じ姿勢でいない、足を高くして休むなどして、足がむくまないように気を付けましょう。
食事は塩分控えめに
かかりつけ医から体重の増えすぎを指摘され、食事制限をしている方は多いのではないでしょうか。
我慢した反動でついつい甘いものや塩辛いものを食べ過ぎてしまうことがありますが、妊娠高血圧症候群などのリスクを考え、グッと我慢しましょう。
ハーブティーなどのお好きなドリンクや、野菜たっぷりのスープがおすすめです。
運動について
腰痛、恥骨痛がひどい時には寝返りをうつだけでも激痛になることがあり、妊婦さんはとても辛いものです。
身体を動かさなくてもできる運動のひとつに、ケーゲル体操という骨盤底筋を鍛える運動がありますので、ご紹介します。
- 可能であれば左右対称の姿勢で、お腹の力を抜きます。
- 膣・肛門・尿道をギュッと締めて、緩めるのを繰り返します。
- 今度は3秒締めた後、ゆっくり緩めます。これを3回繰り返します。
体調や自分ができそうな回数でやってみてください。
こんな時は病院に!受診の目安
切迫早産の兆候
1時間に5回以上、お腹が張る。
出血がある、またはおりものに血が混じっている。
頻繁に生理痛のような下腹部痛がある。
足のむくみや体のかゆみがある
むくみがひどくて辛い時には、かかりつけ医に相談してみましょう。
後期つわりで体重が大きく減っている
大きくなった子宮が胃を圧迫して、食事がとれない妊婦さんもいます。
鉄剤の服用や点滴で症状が楽になることもありますので、かかりつけの産婦人科に相談してみましょう。
おりものが臭い、緑や黄色をしている
細菌感染による腟炎の可能性があります。
腟炎は膣錠や内服薬での治療が可能ですので、病院に受診することをおすすめします。